2009/07/26 10:27ABARTH、復活の意義 -Part1-

ABARTHファンの皆様、イタリア車ファンの皆様、こんにちは。

ABARTH TOKYOのブログはもう少しマニアックに行こうかと思いまして・・・。
文章多め、内容濃い目でお届けしますので、お時間のある方、
ABARTHってどうなの?という方にぜひお読み頂きたいと思います。


さて、ABARTHが『復活』した、と言われますが、そもそもどうして『復活』なんでしょう?

そもそもABARTHは、カルロ・アバルト氏がレースへの情熱を目一杯注ぎこんだ、チューニングメーカーであり、レーシングチームでした。

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この人がカルロ・アバルト(1908-1979)。

1949年に会社を立ち上げると、小さなボディにハイチューンエンジンを載せたマシンでレースに参戦し、
50~60年代に数々の栄光と記録を残します。

フィアット500や600のエンジンルームに、大排気量のエンジンを押し込んだ「小さなサソリ」たち。
そして、同じくフィアットやシムカをベースに流麗なクーペボディを纏ったレーシングアバルト。
アバルトと聞いてイメージするのはこのあたりのモデルではないでしょうか?

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ABARTH 1000TC

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ABARTH OT1300


その後、1971年にフィアットによる買収を受け、アバルトの活躍の場はサーキットからラリーフィールドへ移ります。

フィアットアバルト124ラリー、131ラリー、ランチアラリー037といった、ラリーシーンを飾る数々の名車は、ABARTHのスタッフの手によって生み出されました。

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FIAT ABARTH 124 Rally

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FIAT ABARTH 131 Rally

そして、かの有名なランチア・デルタ・インテグラーレ・WRC6連覇の栄光も、ABARTHの陣営によってもたらされた物だったのです。

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LANCIA RALLY 037 / LANCIA DELTA


ところが、表舞台からは次第にABARTHの名称が消えていきます。

これは、フィアットグループのイメージ戦略として、ランチアブランドにラリーのイメージ植え付けて宣伝すべく、ABARTHの名前を使わなくなっていったためでした。

その後も、ABARTHはフィアットグループのレース活動の心臓部として、Alfa 155のBTCCやDTM参戦を果たし、またしても栄光を掴みます。しかし、引き続きABARTHの名前は出て来ません。
「ALFA CORSE」「Fiat Auto Corse」といった名称で活動していたからです。

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Alfa 155 V6 TI DTM'93

気付けば、ABARTHはフィアットの一部のモデルに「スポーティグレード」としてオプション設定されるだけの、「イメージ」でしかなくなってしまいました。
当然エンジンのチューニングなどなされておらず、悲しいことにサソリのマークは、「伊達」になってしまったわけです。

しかし、2007年に転機が訪れます。

フィアットが「ABARTH&C.社」の復活を宣言します。

ABARTHは、アルファ ロメオ、ランチア、フィアットと並ぶ独立した1ブランドとして、「ABARTH株式会社」の形で正式に蘇りました。

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現代的にアレンジされたABARTHの新ロゴ。

フィアット車とは別の工場で、ABARTHのスタッフによってABARTHのチューニングをなされた本当のABARTHが製造され、ABARTHの専売ディーラーを通じて世の中に出てくることになったのです。

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新生ABARTHのファクトリー

これをもってABARTHは『復活した』と言われました。

その『新生ABARTH』の第1弾が、ABARTHグランデプント。
そして第2弾が、ABARTH500。

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真のABARTHが復活して真剣に作ったABARTH車は、果たして本物のABARTHと呼ぶに相応しい出来栄えなのでしょうか?

次回、その検証を行います。
真夏の熱いブログをお楽しみに。

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